クライスラー ダッジ ABS/DTC チェック 診断 オールインポート
表題の通り診断についてのブログ記事です。
いつもふざけているので今日は真面目に。( ゚Д゚)
今回診断した車両は2011y ダッジ チャレンジャー SXT(正確にはラリー)
ABSランプ及びトラクションランプのエラー点灯でお預かり。
ユーザー様へ問診。走行はいつもと変わらず。特段乗ってて異常は感じられないとの事。
但しスピード出して走行はしてないのでホントのところどうでしょう?という具合でした。
診断機をあて、どんなエラーコードが入っているか?
フリーズデータとしてこの辺はDTCが残るので心配な要素はありません。
結果は右ホイールセンサ信号検出不可。
ここで単にセンサを交換するのは3流の仕事。
まずはABS及びTRCの何らかのエラーが出ている事は想像出来ますね。
ABSコントロールモジュール、TRC制御ECU
とりわけ診断機でファンクションテストを行い正常に4輪全て正常作動する事を確認。
作動音も異音なく正常。ABSモジュールは正常とジャッジ。
次に疑うのがABSセンサ。但し単体にて導通点検。
右リヤABSセンサを外し単体にします。
導通の点検にはデジタルサーキットテスタの方が向いてます。
テスタ表示がO,L オフィスレディではありません。端子A-B間におけるオーバーレンジ。導通無し。
正常な場合は大抵4-5MΩ程の抵抗値があるはずですが。今回はセンサー回路内断線と断定。
ここからは単純。2極カプラで出来た単純なセンサ。車輪の回転をパルスに置き換えその信号を脳ミソの
ECUへ送り回転速へ変換演算するセンサですが(回転速は他にもMAPセンサ及びエアフロ、アクスルPセンサなど多岐にわたります)
正常なABSセンサの導通点検。
正常品へと交換します。
交換後は問題なくクリア。
ABSセンサのパルス検出が不可に陥ると
タイヤの回転速度、タイヤ輪左右差が検出出来ない為ABSおよび横滑りを全て停止、作動させなくします。
ECUが「今どんな状態かわかんねーよ!」となってるので、下手に作動はさせず安全を優先します。
あとは稀にですが塩害などで下回りがひどく錆びた車両もセンサ配線類の断線とまではいかなくても
錆による抵抗過大で電流の通りが極端に悪くなりエラー、や、激しい走行を繰り返し使用、長期放置による錆、固着、シビアコンディションでの長期使用はエラーが起きやすく、
久しぶりに乗ろうか?やちょっとロングドライブの時には事前に点検等をお奨めします。
雨の日のABS駆動系のエラーは下り坂やハイウェイ減速時のブレーキロック、旋回時のアンダーステア過大等意図せぬ横滑り。単独事故、巻き込み事故を起こす可能性が大きくなります。
たかがABSセンサ されどABSセンサのお話しでした。
ご不安抱えたユーザー様、お待ちしております。